アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、身体のさまざまな部分に何度も出現するかゆみのある湿疹を伴う状態です。この疾患は、皮脂の分泌が極めて少なく、角質層の水分保持能力が弱いことが特徴です。その結果、皮膚は乾燥しがちで、外からの刺激に対するバリア機能が低下しています。

アトピー性皮膚炎の主要な症状には次のようなものがあります。

– 乾燥: 皮膚の水分が不足してかさかさした状態。
– 鱗屑（りんせつ）: 皮膚の表面から角質細胞がフケのようにはがれる状態。
– 紅斑（こうはん）: 皮膚の表面が赤くなる状態。
– 丘疹（きゅうしん）: 小さく盛り上がったぶつぶつ状の肌。
– 痂皮（かひ）: 掻いた後にできるかさぶた。
– びらん: 浅い部分の皮膚がはがれただれた状態。
– 苔癬化（たいせんか）: 繰り返し掻くことで皮膚が厚く硬くなる状態。

症状は左右対称に現れることが多く、年齢によって発症する部位が異なります。乳児では主に頬や額に現れ、重症化すると胸や背中、手足にも広がることがあります。小児では、首の周りや肘の内側、膝の裏側などにできやすいです。成人では顔、首、胸、背中など手が届きやすく掻きやすい部分に重い湿疹が出やすい傾向があります。

さらに、アトピーの方は繊細な性質を持つ方が多く、免疫が過剰に働いていることが影響しています。このため、免疫を適切に整えるための施術が行われることがあります。

自律神経の調整

アトピー性皮膚炎の症状は自律神経の乱れと関係しています。鍼灸でこのバランスを整えます。

幅広い疾患に対応

癌や難病、慢性の整形外科疾患に対しても効果が期待できる治療です。