潰瘍性大腸炎

Mesenteric ischemia, cholesterol in human blood vessels. Colitis in intestine. Fat cells in vein artery. Blocked vascular in colon, embolism concept. Medical poster for clinic flat vector illustration
潰瘍性大腸炎(Ulcerative Colitis)と東西医学統合による鍼灸の可能性
潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に慢性的な炎症や潰瘍が生じる「自己免疫性の炎症性腸疾患」です。
本来、私たちの身体を守るはずの免疫が、何らかの原因によって自分自身の腸を攻撃してしまうことで炎症が起こると考えられています。
原因は未だ明確ではありませんが、
* 免疫バランスの乱れ
* 腸内環境(腸内細菌)の変化
* ストレスや生活習慣
* 遺伝的な要因
などが複雑に関わっているとされています。
潰瘍性大腸炎の主な症状
症状の現れ方には個人差がありますが、代表的なものとして以下が挙げられます。
* 慢性的な下痢(血便を伴う場合もあります)
* 腹痛や腹部の張り
* 発熱、倦怠感
* 食欲不振、体重減少
* 再発と寛解(落ち着く時期)を繰り返す
これらの症状が見られる場合は、必ず消化器内科などの専門医による診察を受けることが大切です。
免疫と潰瘍性大腸炎の関係
潰瘍性大腸炎は「免疫の異常な反応」が深く関与していると考えられています。
本来、免疫は外からのウイルスや細菌を排除する防御システムですが、この疾患では誤って自分の腸粘膜を攻撃してしまうことがあります。
そのため、医療現場では免疫の過剰な反応を抑えるために、抗炎症薬・免疫調整薬・生物学的製剤などが用いられます。これらは医師による厳密な管理のもとで行われる医療行為です。
当院でのサポート方針
当院では潰瘍性大腸炎そのものの「治療行為」は行っておりません。
しかし、病気の背景にある自律神経や免疫のアンバランス、ストレス、体の疲労といった要素に対して、鍼灸・手技・整体によるサポートを行っています。
目的は、医師の治療を補う形で**「体全体の調子を整える」**ことです。
施術によって期待できる効果は以下のような点にあります。
* 自律神経のバランスを整え、免疫の働きを安定させる
* 腹部(腸)の緊張を和らげ、血流や代謝を促す
* ストレスや不安による胃腸の不調を軽減する
これらを通して、再発を防ぎ、寛解期を長く保てるような身体づくりを目指します。
東西医学を統合した鍼灸治療の考え方
当院の特徴は、西洋医学と東洋医学の両方の知見を取り入れた「東西医学統合アプローチ」にあります。
鍼灸は、東洋医学的に言えば**「真ん中をとる治療」**です。
興奮し過ぎている身体の働きを鎮め、逆にリラックスし過ぎてエネルギーが落ちているときには、軽く刺激を与えて活性化する。
つまり、**中庸(ちゅうよう)**の状態を目指し、心身のバランスを回復させます。
西洋医学は「炎症を抑える」「免疫を調整する」など部分的な治療に優れています。
しかし、身体全体のエネルギー(気)の流れを整え、自然治癒力を底上げするアプローチは得意ではありません。
鍼灸では、この不足している部分を補い、免疫・自律神経・内臓機能の総合的な調整を行うことが可能です。
つまり、
「医師による医療」と「鍼灸による全身調整」は、互いを補い合う関係にあります。
どちらか一方ではなく、両輪として取り組むことで、より安定した体調維持が期待できます。
注意事項
潰瘍性大腸炎は厚生労働省の指定難病です。
症状が強い場合や、急な悪化が見られる場合は、必ず医療機関での治療を最優先してください。
当院の施術はあくまで、
* 体調維持
* 免疫バランスの安定
* ストレスケア
を目的とした補完的アプローチです。
医師の治療を受けながら、体の回復をサポートしたい方におすすめします。
終わりに
潰瘍性大腸炎は、長く付き合う必要のある病気ですが、生活習慣の改善やストレスのコントロールによって、症状を穏やかに保つことは可能です。
「病気と戦う」のではなく、「身体と向き合い、調和を取り戻す」。
それが、東西医学統合による鍼灸の基本理念です。
とくなが鍼灸整骨院では、
医療と自然の調和を大切にしながら、心身のバランスを整え、より快適な毎日をサポートいたします。













